自作5号機に Windows8 64bit DSP版 をインストール。

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しげ爺は最近、ビデオのエンコードにはまっています。
使っているパソコンは、2009年1月に自作した「自作4号機」です。
スペック等は以下のとおりです。

OS:Windows Vista Ultimate 32bit
MB:ASUS P5Q-EM
CPU:Intel Core2 Duo E8500 3.16GHz
RAM:4GB
HDD:SATA 2TB

ビデオ編集ソフト:Adobe Premiere Pro CS4
エンコードソフト:TMPGEnc Video Mastering Works 5
ライティングソフト:DVD MovieWriter 5 BD version

最近のしげ爺は、ハイビジョン映像を扱うようになり、「自作4号機」のパワー不足を感じていました。
編集ソフト「Adobe Premiere Pro」も、64bit となり、CS6 へと進化を遂げています。
OS「Windows8」がリリースされ、販売形態の変化で、昔に比べると安く利用できるようになってきました。
しばらく鳴りを静めていた「パソコン自作の虫」が騒ぎ出し始めました。

最近の自作PCに関する記事で目にするのは、「UEFI」(Unified Extensible Firmware Interface:ユニファイド・エクステンシブル・ファームウェア・インタフェース)です。

≪ちょこっと解説≫
UEFIとは、従来のBIOSを置き換える目的で開発されたソフトウェアで、UEFI(具体的にはUEFI 2.3.1)が搭載されているマザーボードを使ったPCに、Window 8を導入することで、Window 8を高速に起動できる「Fast Boot」や、より安全にOSを起動できる「Secure Boot」を利用することができます。
UEFIでは、マスターブートレコード (MBR) など標準的なPCのディスクパーティションの処理に加えて、GUIDパーティションテーブル (GPT) をサポートしています。これによりPCでのディスクパーティションの容量の限界と領域の数の制限は拡張され、時同じくして開発された2TB以上の世代のシリアルATA内蔵ハードディスクからの起動がサポートされることとなりました。

セキュアブート(Secure Boot)とは、UEFIが策定したPCの起動(ブート)に関する技術のうち、起動時にあらかじめデジタル署名のあるソフトウェアしか実行できないようにする技術のことです。
セキュアブートを導入することで、ルートキット(*1)などがOSよりも早く実行されて、OSによるマルウェア(*2)検出を回避してしまう、といったことを防ぐことができます。これによってコンピュータのより安全な起動が可能となります。

(*1)クラッカーが遠隔地のコンピュータに不正に侵入した後に利用するソフトウェアをまとめたパッケージ
(*2)マルウェアとは、コンピューターウイルスに代表される、悪意をもったソフトウェアの総称
≪以上、ちょこっと解説でした≫

「新しい物好き」のしげ爺は、この「UEFI」を自作5号機で体感することにしました。
映像を処理するために、高い処理能力を備えることはいうまでもありません。

起動ディスクは、最近はやりの静音 SSD(120GB) を採用しました。
ハイビジョン映像を保存するのにストレスを感じないために、データ用ディスクとして、大容量 3TBの HDDを採用したのは言うまでもありません。
そんな訳で、「自作5号機」のスペックは以下のとおりです。

OS:Windows8 64bit DSP
MB:ASUS P8Z77-M PRO
CPU:Intel Core i7-3770 3.40GHz
RAM:16GB
SSD:120GB
HDD:SATA 3TB

パソコンの組立は、4年前とそれほど変っていません。 3/21 PM9:00完了
翌日、いよいよ Windows8のインストールに入ります。

トラブル発生!  <`ヘ´>

Windows8 インストール途中、「デバイスの準備中」のところで画面が乱れ

画面が乱れる

1分ほどで電源が切れる・・・
パソコンは再起動して、インストールを続けようとしますが、
「コンピューターが予期せず再起動されたか、予期しないエラーが発生しました。Windows のインストールを続行できません。Windows をインストールするには、[OK]をクリックしてコンピューターを再起動してから、インストールを再実行してください。」

冷酷なメッセージ

という冷酷なメッセージ。 (T_T)

何度トライしても同じ状況が続きました。

ネットでいろいろ調べましたが、解決しないまま2日が過ぎてゆきます。

マザーボードの初期不良も考えましたが、根拠がありません。

そんな折、「メモリー」という活字が目に入りました。

「これだ!」

大袈裟ですが、「天からの啓示」とは、このことでしょう。

メモリーを「2枚差し」していますので、1枚でインストールしてみました。

駄目です・・・

もう1枚でインストールしてみました。

「デバイスの準備中」の関門を通過してインストールが完了しました。

ほぼ犯人は「メモリー」に間違いはありませんが、マザーボードのメモリスロットの可能性もあります。
マザーボードには、4基のメモリースロットが搭載されており、2枚差しで使用する推奨メモリー構成は、DIMM_A2,DIMM_B2です。
以下のパターンを確認し、初期不良のメモリーAを特定しました。
同時に、マザーボードの4基のメモリースロットが正常であることも確認しました。

DIMM_A2:メモリーA
DIMM_B2:メモリーB
異常終了

DIMM_A2:メモリーA
DIMM_B2:
異常終了

DIMM_A2:
DIMM_B2:メモリーA
異常終了

DIMM_A2:メモリーB
DIMM_B2:
正常終了

DIMM_A2:
DIMM_B2:メモリーB
正常終了

販売店 Sofmap で交換していただき、無事、自作5号機が稼動しました。

ところで「Fast Boot」はすごいです。
自作5号機では、電源を入れると8秒くらいで立ち上がります。
自作4号機 Windows Vista のスリープからの目覚めでも15秒かかります。
年とともに気が短くなったしげ爺にとっては、大変喜ばしいことです。

問題の処理能力は、2分51秒のハイビジョン映像をエンコード比べしてみました。
自作4号機では:8分57秒 537秒
自作5号機では:3分20秒 200秒 メモリー1枚差し(8GB)
自作5号機では:3分04秒 184秒 メモリー2枚差し(16GB)
5号機が、2.918倍の処理能力があります。

大変満足な結果ですが・・・
Windows8 は、ユーザーインターフェイスが大きく変っており、年とともに順応性が乏しくなったしげ爺は、慣れるまでが大変です。  ^_^;

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コメント(3)

私は自作機(MB:p5q-em,CPU:core2duo e6300,Memory:4gb)にWin8.1pro dsp版をクリーンインストールしました。Windowsは正常に起動しています。
しかし作成した「回復ドライブ」、「システムイメージバックアップ」をDVDドライブに挿入して起動を試みましたがいずれも起動せず、win8.1が起動してしまいます。試しにwin8.1pro dsp版をDVDドライブに挿入しても同じ結果。Windowsの高速起動を無効にするにしても変わりません。
なぜこうなるのか、なにが原因なのかご存知でしたら教えてください。

自作されているということなので、「BIOS」の役割はお解りですよね。
メールなので、ご質問の状況を当方よく理解していませんが、「BIOS」の「Bootメニュー」を確認してみてはどうでしょうか。
ブートデバイスの優先順位が、1st Boot Device→「Hard Disk」になっていませんか。
釈迦に説法なら、ごめんなさい。 m(__)m

BIOSの起動画面が出たらF8キーを押してブートデバイスの選択画面を呼び出し、ブートしたいデバイスを選択するのがよろしいかと思います。
ASUSのM/Bならたいていこの方法でブートデバイスを選べるはずですよ。(^_^)

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