千の風になって

NHK紅白歌合戦

今年は久しぶりにNHK紅白歌合戦を観た。
我が家のTVが歪んで写るようになり、ついに薄型37インチTVを買ったことも影響したのだろう。
歌合戦も終盤になったところで、キムタク(SMAP木村拓哉)の詩の朗読が始まった。
いつもいい顔をしているが、彼のこんなに真面目な顔を見たのは初めてかもしれない。
その時は、朗読を間違わなければいいなぁと思う程度で、詩の内容まで深く考えなかった。
テノール歌手・秋川雅史が歌いだした。
テロップに表示される歌詞を見ているうちに、何か心に訴えるものがあった。
やさしく温かい旋律がその詩の良さを、いっそう引き出しているのかもしれない。
いい歌だなぁということで、その時は終わった。

明けて元旦

そろそろ家族6人(昨年の4月から息子家族4人との同居が始まった)で、お祝いをしようとしていた矢先、息子嫁の父親から電話が架かってきた。
「先日二人で歩いた鎌倉・古寺探訪がとてもよかった」という話から始まった。
   (鎌倉・古寺探訪は、当サイト「徒然日記」に掲載)
「ひとつお願いがある」ということなので、「何でしょう」と受ける。
息子嫁の父親は、昨年といっても、先月、妹さんを亡くしている。
そのとき、友人から「千の風になって」の詩をおくられたそうだ。
その詩を読んで、息子嫁の父親は「心の安らぎ」を得たと言うのである。
詩の作者に関する情報をインターネットで調べて欲しいと言うことである。

初詣から帰宅し、Googleで「千の風になって」と検索した。
検索結果の最初に、「千の風になって」の詩とその生い立ちが掲載されているページがヒットした。

  「千の風になって」

それを読んで納得した。
そうか、こういう思いやりの中からこの詩は生まれてきたのか。

そのページから、「貴方の思いなど綴って下さいね!」という「千の風になって」専用bbs(電子掲示板) にリンクが張られていた。
入場してみると、昨晩の紅白歌合戦での感想が早くも投稿されている。
ものすごい反響である。
愛する人を失って打ちひしがれた人の心に、この詩は安らぎを与えるのだろう。
愛は永遠である。
この詩は、それを具体的にイメージできる言葉で語りかけてくる。

すばらしい詩にめぐり合った。


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