文机(ふみづくえ)

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製作のきっかけ:

今年の4月から息子家族との同居が始まった。
総勢6名である。
老夫婦二人が居間で、ノートパソコンを開いてネットサーフィンを楽しんでいたなんて夢物語のようだ。
家内の好みである、何もなく広々としていた居間は、孫二人の格好の遊び場と化している。
我が家にはNTT東日本のBフレッツが導入されており、家内もかっては居間でインターネットをつかってよく情報収集(?)をしていた。
そんなわけで、二階の和室までLANケーブルを延ばして、家内がインターネットが使えるようにしたのだが、家内はどうも落ち着かないようだ。
なぜだろう。
そうか。ちょうどいい机がないのだ。
簡単にセットでき、落ち着ける机がないのだ。
インターネットをやろうとすれば、まず、机を出すことから始めなければならないのだ。
これでは、「ユビキタス」とはいえない。

そうだ、文机(ふみづくえ)を作ろう。
簡単に引き出せて、邪魔にならなくて、落ち着ける場所に文机を作ろう。
完成イメージをスケッチしたのが下の図である。

完成イメージ図

製作過程:

イメージ図を家内に見せると好評である。

さっそく物置に保管してあるDIY用の端材を物色する。
この家に入居した1978年から、居間の三角コーナーには自作のTV台が置かれていた。
そのあと、和室の三角コーナーに転用されていたが、2002年のリフォームを潮時に引退させた。
三角コーナーを分解した部材が保管してあった。
なんと、それがぴったりサイズである。
本当に木材と言うものは、うまく利用すれば何十年も使えるものである。

折りたたむための蝶番(ちょうつがい)も、道具箱に残っていたもので間に合いそうだ。
たぶん、この蝶番は、家内が嫁入り道具で持参したエレクトーンの残骸だと思う。
故障したエレクトーンを分解し、木の部分は何かに使えるだろうと物置に保管してある。
金具も取っておいたのだろう。見覚えがある。

イメージ図でわかるとおり、特に難しい作りではない。
蝶番を取り付ける部分を少しノミで削り、そそっかしい家内が怪我をしないように、木の端を丸く削っただけである。

収納された文机 引き出した文机 利用中の文机


DIYのいいところは、その作品で生活に「しっくり」とした「潤い」を持たせることができる点だろう。
この作品でも、それを感じた次第である。

家内も大喜びである。
コンセントがすぐ下にあるので、パソコン、ミシンかけなど多目的に利用できそうである。
さて、何をおねだりしようかなぁ。


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